私たちの口や腸の中には、乳酸菌をはじめとする多数の微生物が住み着いており、常在菌フローラと呼ばれる集団を作っています。近年、これらの常在菌が様々な感染症から体を守り、免疫力の向上にも大きく関わっていることが分かってきました。
そこで、この常在菌のバランスを整えることにより、様々な疾病の予防・改善をめざすのが「バクテリアセラピー」です。
これまでのように、病原菌に対して抗生物質(アンチバイオティクス)を処方するのではなく、体を守る微生物(プロバイオティクス)を上手に利用して健康を維持しようとする考え方で、いま非常に注目されています。抗生物質のような副作用や、耐性菌の出現もないため体にも安心です。
さて、口の2大疾患と言われる歯周病とむし歯も、感染症の一つ。
そのため、むし歯菌や歯周病菌は、口腔常在菌フローラの影響を大きく受けています。そこで当院では乳酸菌タブレットの服用により口腔内の細菌バランスを整える、バクテリアセラピーを取り入れることにしました。
むし歯リスクの高い方や、歯周病の方、口臭やネバつきが気になる方、一歩進んだ予防歯科を取り入れたい方にもおすすめです。
当院でプロバイオティクスとして使用するのは、「L.ロイテリ菌」という種類の乳酸菌です。
ヒトの母乳に含まれるL.ロイテリ菌は、常在菌の中でも新生児の腸に最初に住み着く乳酸菌として、胃酸や胆汁にも負けず、体内に強固な常在菌環境を形成します。これまで、多くの研究機関や病院で様々な実験・治験が行われており、以下のような特徴が明らかになっています。
当院では、予防医学の先進国であるスウェーデン・バイオガイア社の「プロデンティス・ロゼンジ」という乳酸菌(L.ロイテリ菌)タブレットを導入しています。世界63の国と地域で販売されており、その効果と安全性は高く評価されています。
バクテリアセラピーの具体的な方法としては、毎日1つずつ、タブレットを口の中で噛まずにとかして服用し、口腔内と体内への定着を目指します。1ヶ月ほど継続すれば、口の中の環境が少しずつ変わってくるのが実感できるはずです。
ただ、舌や歯の周りが汚れたまま服用しても効果が限られてしまうので、事前にクリーニングを行うと良いでしょう。機械的に有害な細菌を減らすことで、L.ロイテリ菌が定着しやすい環境を作っておくことも重要なポイントです。
口内、体内菌に好影響を与えるロイテリ菌を増やせて、全身の菌のバランスを良好にする
菌で菌に対抗させるため、薬や抗生物質のように耐性をもたすことを防ぎます。
ヒト由来の研究がしつくされた菌であるため、乳児から年配まで幅広く使われている。
上記のようなお悩みがある場合は、お口の中の悪玉菌が、お口だけでなく全身のバランスを崩し、悪影響を及ぼしている可能性があります。ヒト母乳由来の善玉菌を摂取することで、体質を改善してみませんか?
2週間継続して摂取することで、虫歯菌が80%減少します。
歯科医院での専門的なケアと組み合わせることで、効果は倍増します。歯周病菌が90%減少し、短期治癒を目指します。
就寝前に舐めることで、寝起きのお口の状態が変わります。朝起きたときの不快感や口臭が気にならなくなった人が多数いらっしゃいます。
便通の回数が増えた、臭いが減ったなどを実感した人が多数いらっしゃいます。
30日間摂取後、胃炎の症状が減ったとの報告があります。内科と連携して除菌を行うことで、更にピロリ菌を減少させることが出来ます。
アトピー性皮膚炎や花粉症の症状が軽減1年間で約57%の湿疹範囲を減少させた実例があります。また、赤ちゃんの夜泣きが減ったという実例も報告されています。