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医科専門医との連携の実践|自由が丘の歯医者(歯科)なら石持デンタルオフィス

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医科専門医との連携の実践

当院では医科病院に通院している方は、必ず診療情報の共有を行います。医科の先生方に情報を提供していただくと患者様からお聞きした既往歴以上の重要な注意事項や新しい病名を教えていただくことも多いです。双方向の連携により歯周病の改善で全身疾患の改善に寄与できるよう情報を共有していきます。

口腔内細菌が全身に影響を与えている事実

近年の医科と歯科の論文に口腔内細菌の検出の論文がとても多くなっています。以下に口腔内細菌と全身疾患の関係性を示す論文から関連疾患をあげてみます。

  1. Porpyromonas gingivalis(Pg菌)
    ポルフィロモナス・ジンジバーリス認知症・関節リウマチ・肥満・周産期合併症
    動脈硬化・心疾患・NASHガン・骨粗鬆症・クローン病・慢性潰瘍性大腸炎
  2. Tannerella forsythia(Tf菌)
    タンネレラ・フォーサイシア肥満・周産期合併症
  3. Treponema denticola(Td菌)
    トレポネーマ・デンティコーラ認知症
  4. Fuzobacterium nucleatum(Fn菌)
    フゾバクテリウム・ヌクレアトゥム大腸がん・乳がん・認知症
  5. Prevotella intermedia(Pi菌)
    プレボテラ・インターメディア関節リウマチ・周産期合併症・認知症

1〜3は、最も歯周病を悪化させるレッドコンプレックス群の細菌、4・5はレッドコンプレックス群の次に悪いオレンジコンプレックス群の細菌です。多くの全身疾患で口腔内細菌が見つかっているのがわかると思います。これを見ると1のポルフィロモナス・ジンジバーリスが全身疾患にとって最も悪いように感じますが、現在では世界的にポルフィロモナス・ジンジバーリスが最も注目されているのでこの細菌の論文がとても多いのです。これから残りの4つの細菌に関しても研究が進んでくるとより多くの疾患名が増える可能性が高いと考えられます。

連携に必要なデータ:連携に必要な自分の持っている細菌も調べておきたい

連携には歯科関連の患者さんのデータを医科専門医に送ります。歯周病の進行度は最も重要なデータになりますが、歯周病に関しては、前述のように認知症や動脈硬化、心内膜炎などの全身疾患で口腔内細菌との関連がエビデンスとして出てきているので、患者さんの持っている歯周病関連細菌を検査で調べておくこともとても必要になります。当院では口腔内細菌のベノム検査ができるので、どのような細菌を持っているか検査することで医科専門医とより精度の高い連携が可能となります。
検査に関しては、お口の中の細菌の検査の項目を参照してください。

よくある質問Q&A

Q1悪い口腔内細菌を持っているとどのように医科と連携しますか?
A:連携時のデータとして口腔内細菌のデータも情報提供します。将来的には、専門医の領域の疾患と関連のある口腔内細菌を保有している場合、より強い連携の実践を行えるようになると考えています。
Q2これからはもっと研究が進みますか?
A:現在、Porpyromonas gingivalis(Pg菌):ポルフィロモナス・ジンジバーリスの研究がもっとも進んでいますが、他の口腔内細菌と全身疾患との関連がいままで以上に進んでいくと考えられます。
Q3将来医科歯科連携はどのような形になるでしょうか?
A:ヒトゲノムの解析と持っている口腔内細菌から全身疾患のリスクの一側面を予見することができるようになると考えられるため、そのことをベースにした連携が実現する可能性があります。また、このことは持っている口腔内細菌から将来罹患する危険性のある疾患を予測できるため口腔内の予防の動機付けに大いに役立つことが期待できます。

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