現在ではとても白い歯を望まれる方が多いです。ブリーチングシェードの010シェード(もっとも白い色)を選択する患者さんも少なくありません。
また、これからクラウン治療を行う場合、まずはホワイトニングを希望される患者さんも多いです。ホワイトニングシェードの010シェード(最も白い色)を選択する方の治療をするたびに、歯を白くしたいニーズの高まりを実感します。
ホワイトニングと同時にラミネートベニアを併用するケースも増えてきました。ラミネートベニアは薄いセラミックスを歯に貼り付ける方法ですが、ホワイトニングと違い形態修正が可能なことと色を自由に選べることからとてもきれいに修復できる方法です。
現在のホワイトニングは、オフィスとホームを併用したデュアルタイプという方法が主流です。
オフィスホワイトニングは、診療室で行うホワイトニングで比較的漂白性の強い溶液でホワイトニングしていきます。そのため歯茎のガードも行います。オフィスホワイトニングはある程度の漂白を進める役割があります。
そして、ホームホワイトニングにつなげていきます。
ホームホワイトニングは、毎日患者さんが自宅等で行うホワイトニングです。まず、理想的にはオフィスホワイトニングの当日から自宅等で2週間ほど行います。
歯の表面を0.5mmほど削ってセラミックスで作ったベニアを歯に貼り付ける方法です。クラウンと比較して歯の表面しか削っていないので歯を削る量が圧倒的に少ないのが利点です。また、ホワイトニングと比較して色を自由に選択できるので思い通りの色にすることができるのも選ばれる理由です。前述した通り歯を真っ白くしたい患者さんも多いので、そのような方にはとてもオススメです。
今では前歯を直す際にまずホワイトニングをして色を白くしてからその白い色に合わせてラミネートベニアやダイレクトボンディングにしたい方が多いです。ラミネートベニアの場合少しの削る量で色の選択に加え、形の修正もできるので矯正をしたような効果もあるので、一回で二つお得になります。
通常、2回のオフィスホワイトニング(1回につき1時間ほど)を2週間から1ヶ月ほどの間に行い、オフィスホワイトニング当日から2週間ホームホワイトニングを毎日1〜2時間ほど行います。白くなる程度により回数や期間を調整していきます。
治療の回数は、基本的に型を取る(印象)日と作製したラミネートベニアをセットする日の2回です。ラミネートベニアの本数にもよりますが、1回の治療時間は1~1.5時間です。
ラミネートベニアの治療は治療回数が少ないのが特徴です。出来上がりまで(1回から2回までの間)、コンポジットレジンで仮り歯をはめておきます。