糖尿病の指標:HbA1c
HbA1c(ヘモグロビンA1c、グリコヘモグロビン)という値があります。この値は、採血時から過去1・2ヶ月間の平均血糖値を反映し、糖尿病の診断に用いられています。
この値は、糖尿病患者さんならよく知っている方も多く、当院の患者さんでも自分のHbA1cの変化を暗記していたり、細かく記録している方もいます。そういう意味でいろいろな全身疾患がある中で糖尿病は、容易に患者さんと歯科医師で病気の進行度合いを共有しやすいものになります。HbA1c値が良くなると
「良かったですね、歯周病の改善にも効果がありますよ。」というような会話をすることができる病気です。
糖尿病は糖尿病専門医との連携もとりやすい疾患です。日本糖尿病学会の糖尿病治療ガイドと日本歯周病学会の糖尿病患者に対する歯周治療ガイドラインにも双方疾患の関連性が明記されているので糖尿病専門医と歯科医師の情報共有もとりやすく、その際HbA1cが糖尿病の指標として活躍していることは言うまでもありません。