糖尿病の指標:HbA1c HbA1c(ヘモグロビンA1c、グリコヘモグロビン)という値があります。この値は、採血時から過去1・2ヶ月間の平均血糖値を反映し、糖尿病の診断に用いられています。 この値は、糖尿病患者さんならよく知っている方も多く、当院の患者さんでも自分のHbA1cの変化を暗記していたり、細かく記録している方もいます。そういう意味でいろいろな全身疾患がある中で糖尿病は、容易に患…
歯周病と糖尿病は双方向に影響を及ぼす病理メカニズムを持っていると言われています。歯周病が悪化すると糖尿病が悪化し、糖尿病が悪化するとさらに歯周病が悪化するという負の連鎖があります。この関係を少し解説します。 [歯周病から糖尿病への影響] 歯周病が悪化してくると、炎症性サイトカインや炎症伝達物質の血中濃度が上昇します。口腔内細菌(Pg菌など)の影響で歯周ポケット内面に炎症を起こすことで起こること…
もう一つの注目した発表は、一般演題口演の2題 “PCR法による口腔内局所のPorphyromonas gingivalis検出の有無と基礎疾患の関係”(椙村豊彦) ”PCR法による口腔内局所のPorphyromonas gingivalis検出の有無と認知機能の関係”(外山敦史) この2題は、関連発表で愛知県知多郡東浦町の40〜87歳の地域住民273名を対象に行った基礎疾患の問診と認知機能の…
今回のブログでは、2022年秋季日本歯周病学会学術大会のランチョンセミナー、理化学研究所生命医科学研究センター粘膜システム研究チームの山崎和久先生の“Fusobacterium nucleatum(以降Fn)と口腔・全身の健康“についてお話ししたいと思います。山崎先生は長く新潟大学で教授として研究をされていましたが、2020年理研に客員主管研究員として研究チームに参加されています。 Fnは、歯周…
2022年9月1日より3日まで開催された第65回秋季日本歯周病学会学術大会で気になる演題をいくつか取り上げていきたいと思います。 今回の発表もPg菌を代表とする歯周病関連菌の演題がいくつか見られ歯周病と全身との関わりの関心の高さが研究に反映されていると改めて感じました。 医科との連携において血管通しての口腔内微生物の伝播が避けられない事実があるので研究の一つの方向として確立してきている感があり…
こんにちは。 石持デンタルオフィス、歯科衛生士大橋です。 先日、院長と歯科衛生士3名で保育園の歯科健診に行ってきました。 0歳から5歳までの園児たちがとっても上手にお口の中を診せてくれました! 私たち歯科衛生士3名は、健診後4〜5歳の園児クラスに、絵本の読み聞かせとクイズや6歳臼歯のお話しをさせていただきました。 今回のテーマは、歯の抜け替わりや6歳臼歯についてでした♪ …
今年も健診の季節になり、担当する保育園の健診に行ってきました。 春の健診は歯科衛生士スタッフも講話で加わり秋の健診に比べるとにぎやかな感じになります。 いつもそうですが、みんな大きな口を頑張って開けてくれとてもやりやすい健診でした。 歯科健診は短い時間ですが、それでも園児それぞれの性格や個性もわかりとても楽しい時間です。 さて、今回の健診結果もほとんどの園児(57名中1名のみ虫歯あり)に虫…
Pg菌(ポルフィロモナス・ジンジバーリス)の検査器オルコアを導入しました。 この器械でPg1000とPg2000の2つの検査を行えます。 Pg1000はPg菌の総量を、Pg2000はPgⅡ型菌の有無を調べることができます。 Pg1000の検査では、Pg菌を持っている人のPg菌量を定期的に確認していくことができます。 歯周ポケット内の健康を維持するためにPg菌の総量を管理することで歯周病…
スタッフブログ DH岡野 R4. 1バイオガイアジャパン株式会社の前田さんに来ていただき、ビタミンDについて教えていただきました! 1.ビタミンDのはたらき 1)歯や骨を上手に保つ ビタミンDは歯や骨のもとであるカルシウムやリン の吸収を促進するのに加えて、これらを活用して歯 や骨を丈夫に保つ「再石灰化」という働きに役立ち ます。 2)免疫機能を調整す…
東京医療センター地域医療カンファレンス(オンデマンド配信) 2022年1月22日〜 テーマ:紹介を検討してほしい症例 講師:独立行政法人国立病院機構東京医療センター 歯科口腔外科 科長 別所央城先生 上記講演会を受講しました。 いつも当院の患者さんを紹介・連携させていただいている東京医療センター別所先生のお話でした。 今回は、口腔ガンや骨粗鬆症で骨吸収抑制剤服用していただい…